控訴と上告のちがい
2022-08-17
カテゴリ:訴訟手続
わが国の民事(家事)裁判は、三審制がとられています。
控訴とは、一審判決に対する不服申立てです。控訴審では、事実認定の見直しもあり得ますので、控訴の理由に限定はありません。
上告とは、二審判決に対する不服申立てです。上告審は、一般に法律審と言われ、基本的に事実認定の見直しをしないため、上告理由(上告受理申立て理由)も憲法違反や法律解釈の違反、最高裁判例や高裁判例と相反する判断があるといったものに限られています。
そのため、実際にあった事実について、原告・被告のどちらの言い分が正しいのかというような事実認定が争点となる事案では、実際上、控訴審までが勝負となることが多いです。
また、控訴審については、「控訴による一審判決の是正」についてもご参照ください。