被災者の方が、いつ、どこで、どのようにしてアスベスト(石綿)にばく露したのかを調査する必要があります。
アスベスト(石綿)製品を製造する工場で働いていたことがある、そのような工場でなくても、たとえば工場内での作業の際にアスベスト(石綿)でできた耐火グローブを用いていたとか、機械を整備する際にアスベスト(石綿)でできたパッキンを交換していたとか、様々な工場でのアスベスト(石綿)ばく露があり得ます。
また、大工・内装工、電気工、配管工といった建築作業に従事する方々も、以前は多く使用されていたアスベスト(石綿)含有建材を切断・加工等する際にアスベスト(石綿)ばく露されているかもしれません。
このように仕事でのアスベスト(石綿)ばく露があって、それが原因でアスベスト(石綿)関連疾患にかかられた場合は、労働災害の認定を申請することができます。
もちろん、仕事でのアスベスト(石綿)ばく露以外にも、長年居住されていた家の近所にアスベスト(石綿)製品の製造工場があって、そこから発生飛散したアスベスト(石綿)粉じんにばく露したというようなことも考えられます(これを「環境ばく露」といいます。)。
他にも、アスベスト(石綿)にばく露する作業に従事する労働者の奥様などが、ご主人の作業着を洗濯する際に、作業着に付着したアスベスト(石綿)にばく露するという事例もあります(これを「家庭内ばく露」といいます。)。
このような場合は、仕事でのアスベスト(石綿)ばく露ではないので、労働災害の認定を申請することは困難ですが、環境再生保全機構に石綿健康被害救済制度の認定の申請をすることができます。